こんにちは、しとろん(@citronlemonblog)です!
この『前科者』はYouTubeの広告で見かけて興味を持ち、映画館へ観に行ってきました。
原作は香川まさひと、作画月島冬二による漫画。
WOWOWでドラマもやっていたようですがそれらは観ずに、この映画で初めて観ました。
最近映画館にちょいちょい映画を観に行ってるので、忘備録というか感想を書いておきます。
『前科者』(2022)

あらすじ
コンビニ店員として働きながら、犯罪や非行に陥った人の更生を助ける保護司としても日々奮闘している阿川佳代。
阿川は、殺人の罪からの更生を目指す工藤誠を担当することになる。
無口だが実直な工藤は保護観察終了後に社員登用も決まっていたのだが、保護観察終了目前になり忽然と姿を消してしまう。
そんな中で起きた連続殺傷事件の捜査線上に工藤が容疑者として浮かび…
登場人物
阿川佳代(有村架純)
保護司。
真面目で熱血タイプ、保護観察対象者には全力で寄り添おうとしている。
ある出来事をきっかけに保護司になった。
工藤誠(森田剛)
阿川の保護観察対象者。
職場で先輩からいじめと暴力を受けており、先輩を刺殺。
保護観察中の様子はとても真面目。
滝本真司(磯村勇斗)
警視庁の刑事。
連続殺傷事件の容疑者となった工藤を追っている。
阿川の中学時代の同級生。
実(若葉竜也)
ラーメン屋で工藤と相席になった謎の男。
鈴木充(マキタスポーツ)
警視庁の刑事。
滝本とコンビを組むベテラン刑事。
斎藤みどり(石橋静河)
阿川の初めての保護観察対象者。
現在は便利屋を営んでおり、阿川宅に勝手に上がり込んで仲間と騒いだりしているが阿川のよき理解者。
高松直治(北村有起哉)
東京保護観察所の保護観察官。
阿川を監督・指導する立場。
松山(宇野祥平)
阿川が働くコンビニ店長。
コンビニ勤務中でも保護司の仕事を優先させることもある阿川に文句を言いつつも温かく見守っている。
遠山史雄(リリー・フランキー)
工藤の義父。
工藤と妻を虐待、のちに妻を殺害。
出所後は工事現場で警備員の仕事をしている。
宮口エマ(木村多江)
遠山の弁護士。
保護司とは
保護司とは犯罪をしてしまった人や非行少年の更生や社会復帰をサポートする資格です。社会的に非常に重要な役割を担っています。
保護士は国家公務員として知られていますが、職務を続けるために必要な費用以外は支給されないことが特徴です。ボランティアとして活動する保護司は、世界でも珍しいといわれています。
世界でも稀な制度である保護司ですが、保護司の歴史は明治21年から始まっており、昔から必要とされている資格の一つなのです。
引用:保護司とは | 保護司ってどんな資格なの?仕事内容・報酬制度・働くメリットまで全て解説! | 資格Times
感想

…まぁ、重い内容だよねー。
保護司なんて大変な仕事、無給なのにできる人なんて年金受給者とか不労所得がある人じゃないと無理なんじゃないだろうか。
私にも弟がいるんだけど、一言でいうとろくでなしなんですよ。
金にルーズでいろいろいいかげんで…。
そういう私もダメ人間で、以前はリボ払いのキャッシングとかの借金がけっこうありました。
利息ばっかり払ってなかなか残金が減らず、給料日がきてもすぐに金欠の日々。
それが事故に遭った時の保険金やらなんやかんやで現在は完済!
もう二度とあんな生活いやだ!と思っています。
今は弟も結婚して別に住んでるので関わりはないんだけど、もし弟が「金貸してくれ!助けてくれ!」ってきたら…。
もうほんっとに関わりたくない!
弟のせいで前の生活に逆戻りなんて絶対ごめんです。
でも工藤さんは不幸な境遇の中で支えあってきた弟だから見放せなかったんだろうなぁ。
前科者になってしまった人は最後の大きな一線を越えてしまったがために前科者になってしまったわけだけども、その一線を越えないところで人間的に悪いことをしてる人もいっぱいいるわけで。
そう考えると罪を犯した人だけが悪ではない場合も多いのかも、とも思えた。
勉強でもそうだけど、結果だけでなくそれに至る過程も大事。
何気にすごく怖かったのが、工藤兄弟がいた施設で精神安定のため?に無理やり薬を飲ませてたっていう話。
「そういう時代だった」
「しょうがないよね~」
で当時は特に疑問を持たずに飲ませてた薬。
その薬が後々にまで影響があるとはわからずに当時は飲ませてた。
みどりさんの髪が地毛なのかヅラなのかとても気になった(たぶん地毛)。
正名僕蔵さん演じる元詐欺師の保護観察対象者(役名忘れた)が報告日に阿川さん宅に訪れ、一緒に飲んで歌って踊ってた場面。
阿川さんが酔いつぶれてしまって、元詐欺師は何かよからぬことをしてしまったのでは…とドキドキしてしまったけど、元気のなかった阿川さんを元気づけようとしてただけのいい人でほんとよかった。
阿川さんと滝本さんのラブシーンはいらなかったな…。
しかも途中でやめちゃうし。
最後に阿川さんが言った
「被害者も加害者もこれ以上生んではいけない」
という言葉。
被害者・加害者本人たちだけではなく周りにいる人たちも不幸にしかならないから、阿川さんのように全力で寄り添ってくれる人に助けられて無事に更生できる人が増えたらいいなぁと思いますが、自分のことを犠牲にしてまでは寄り添うのは難しいよね…。
まとめ

けっこう重めのテーマの映画でしたが泣けました。
鼻水も出ます。
結論としては、人間って愛し愛されながら成長して生きていくっていうのは普遍的なものなんだなぁって思いました。
愛って恋愛の愛だけではなく、もっと大きな人間愛というか信頼というかそういうの。
『前科者』のドラマはアマゾンプライムでも観れます。
ここまで読んでいただきありがとうございます☆